食糧人類はゾンビパニック漫画「アポカリプスの砦」タッグが挑む新作漫画。形容し難い未確認生物によって人類は食糧とされる。アポカリプスの砦のようにパニック漫画ではあるが方向性が違ってくる。体を切られても裂けられても体が再生する人外人物でもあるナツネ。命の危険を脅かす中でもヒョイヒョイと軽いノリの山引など個性豊かなキャラクターも登場。
マジで気持ち悪いけど続きが気になる。そして頼りない主人公:伊江が今後どのように成長して人類を転がしていくのか見所。
パニックホラー漫画好きならチェックしておいて損はないストーリー性とグロさを兼ね備えています。
食糧人類-Starving Anonymous-
食糧人類 ーStarving Anonymousー
ある日、高校生の伊江とカズの2人は、学校からバスで帰宅する途中、車中に催眠ガスを撒かれ拉致されてしまう。目が覚めると、そこは人が敷き詰められたトラックの上。辺りには冷凍された裸の人間たちが並び、生きた人間たちによって解体されていた‥。ここは一体どこなのか? この地獄から、脱出する術はあるのか?大人気コミック『アポカリプスの砦』のコンビが描く、人類生存を賭けた“食物連鎖(サバイバル)”パニック!
おっかない改造人間たち
この漫画、とにかく人間が程よく改造されている。キーマンになりそうなナツネは増殖種と呼ばれ、体の再生能力を有している。未確認生物に人間の肉を与えるために研究され、唯一の成功者となっているナツネ。あと、子宝をたくさん授けるために改造されたのが生殖種と呼ばれる人間たち。生殖種の人間はとにかくアッチが欲しがりで日中夜問わず、バンバンやりまくり子供を産んでいく。
そして、生理的に受け付けなかったのが思考を停止する液体を飲まされてブクブクに太った人間たち。考えることを放棄させられ、未確認生物の食糧になるため、ただただ太らされる。この人たちがグロいと言うより本当にキモい。
頼りない主人公:伊江
多分、主人公は伊江くんでいいんだよね…少し心配になるが本当に頼りない。そこら辺にいる高校生なんだから仕方ないけど。ベクトルは違うけどエヴァンゲリオンのシンジのような主人公。いや、あれより酷いかも。
でも、やはり主人公。
少し人より秀でている能力を持っている。それが絶対記憶なんちゃら。一度、目で見たものは決して忘れない。鮮明に思い出すことができる。この能力のおかげで何とかナツネ、山引を引き止めたようなもの。
読み進めていくと伊江よりナツネの方が主人公向けなキャラであることは8割以上の人が思うはず。大丈夫か…伊江くんって気持ちにさせられる。
食糧人類の原案小説も読んでみた
原案小説も読んでみたけど全然、漫画とは違う。小説の食糧人類はナツネ、山引が主役みたいなもの。伊江は出てこないので原案に忠実に従った漫画ではない。もし原案小説のまま物語が進んでいたら人類はほぼ滅亡状態だったからね。
ただ、漫画「食糧人類」はまだ2巻までしか発売されていない。
この先、小説寄りに話しが進んでいけば人類は未確認生物の言いなりになっていく。小説と漫画版はだいぶ展開が違うから比較して漫画を読むのが面白い。
原案小説のネタバレすればナツネ、山引は最後に死ぬ。確かテーマに人類150年なんちゃら説があって150年ごとに生物の主権は入れ替わっていく的な感じで丁度、人間から未確認生物に主権が移動する様が小説では描かれていく。
漫画版も面白いけど小説版も深くて読み応えがあるから食糧人類ファンになったら読んでみて欲しい。
食糧人類は面白いのか、否か…
グロ漫画とか、パニック漫画が好きな人なら楽しめると思う。リアル寄りの内容ではないからリアルの本当の怖さを漫画に求める人には向かないかなと。
思春期真っ盛りで何事にも過敏に反応する中学生、高校生は話題にもできるし楽しめると思う。主人公に共感したいとか、ラブ要素が欲しいなんて人は見ても多分、面白くない。不快で気持ち悪い漫画を好む方に人気がある漫画だから。
個人的には面白く読めているし続刊が発売されるスパンも長いので新刊でれば買っていく所存だぜ!
食糧人類 ーStarving Anonymousー
ある日、高校生の伊江とカズの2人は、学校からバスで帰宅する途中、車中に催眠ガスを撒かれ拉致されてしまう。目が覚めると、そこは人が敷き詰められたトラックの上。辺りには冷凍された裸の人間たちが並び、生きた人間たちによって解体されていた‥。ここは一体どこなのか? この地獄から、脱出する術はあるのか?大人気コミック『アポカリプスの砦』のコンビが描く、人類生存を賭けた“食物連鎖(サバイバル)”パニック!