若ハゲ・チビの恋漫画「それでも恋していいでしょ」ゆる〜い感想レビュー

それでも恋していいでしょ

人は誰しもコンプレックスを持っているはず。でもコンプレックスに劣等感を抱き、気後れしていては実る恋も実らない。漫画「それでも恋していいでしょ」はそんなコンプレックスに劣等感を抱きながらも前向きに恋愛体質へとベクトルを向ける主人公:氷室大介(ひむろだいすけ)の物語。

世の男性が氷室大介みたいな感じと思われて欲しくないが読み物としては非常に面白かった。

氷室大介の言い分もわかる。わかる。わかるよ。

でも、コンプレックスがあっても絶世の美女をゲットできる男性もいるんだから氷室にはもっとオープンになってもいいんじゃない…なんて思ったりもした。コンプレックスに重度の劣等感を持っている人はこの漫画、心の支えや一歩を踏み出す勇気を与えてくれる漫画になるかも。

若ハゲ・チビと二重苦のコンプレックスを持つ主人公

この漫画の主人公:氷室だが顔はイケメンだ。そして仕事もできて市役所のキャリア組でもある。だが彼には絶対に打ち明けられないコンプレックスがあった。

おでこから禿げ上がってきており、身長が低いこと。

面積の広くなったおでこは前髪を作り隠す。低身長は靴底にシークレットブーツを仕込んで誤魔化しているのだ。

この氷室の秘密は市役所の人間は誰も知らないし、氷室も打ち明けるつもりは一切ない。

そんな彼も市役所内で恋心を寄せる女性がいた。アッキーナと呼ばれる女性なのだが人を外見ではなく中身で判断する女性らしい。氷室はその事を知って彼女が好きになった。しかし、コンプレックスが邪魔をして思うように積極的なアプローチができない氷室。

バレちゃう氷室のコンプレックス

高身長でボーイッシュな美形の女性に氷室の若ハゲは早々と見られてしまう。ただ氷室は市役所内の人間ではない部外者なので安心する。

しかし、実はこの女性。三ツ矢リサと言うのだが…
市役所に配属されてくるのだ。口止めしようと氷室がアプローチをかけるが知らぬ存ぜぬの三ツ矢。目が悪いため覚えていないようだ。

そんな氷室も決定的な証拠をさらけ出してしまうことになる。

はい、完全にバレたー(笑)
この後、三ツ矢にシークレットブーツの件もバレてしまう。

氷室は劣等感で気後れになり、アッキーナも後輩に取られてしまう。だが三ツ矢とコミュニケーションをとる内に色々と気付かされ、コンプレックスと向き合う形になっていく。

漫画「それでも恋していいでしょ」結末

結末としてはなんだかんだ前向きに恋愛できる思考になる氷室といった感じ。どうせ最後は三ツ矢と結ばれるんでしょ〜と思うかもしれないが、三ツ矢と恋人関係になるような描写もなく幕を引く。その後については個人の妄想でご自由に…といった感じだ。

個人的には氷室、三ツ矢は恋人同士になる。と判断している。

どちらかと言えば恋愛要素よりコンプレックスをテーマにして向き合い方、付き合い方を全面に押し出した漫画だ。ちなみに「それでも恋していいでしょ」は1巻完結の漫画。テンポも良くサクサクと読んでいける。

斬新な設定のコンプレックス×恋愛漫画。
興味が出たら是非、読んでみて☆彡


それでも恋していいでしょ

それでも恋していいでしょ

原作・著者楠田夏子
価格432円(税込)

「男の価値は身長でも髪の毛でもねえ!」って大声で叫べれば良かったのに――。新世代の旗手・楠田夏子が描くコンプレックス男子の恋模様! 氷室大介(ひむろ・だいすけ)、30歳。某市役所でエリート街道を驀進中の超公務員。おまけにイケメンで、仕事もできて、親切で――。ある意味、理想の男だが、彼には2つだけたりないものがあった。それは『身長』&『毛髪』。若ハゲ&チビの二重苦だけど、それでも彼は恋をする!


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