善悪の屑の続編漫画「外道の歌」ゆる〜い感想レビュー

善悪の屑の第2部としてスタートした「外道の歌」。主要キャラは善悪の屑と同じ。カモとトラがメインとなる。ただ、外道の歌は善悪の屑より若干だがマイルドになったように感じた。それでも残酷な描写はあるが善悪の屑ほどテンポよく物語が進んでいかない。

しかし、善悪の屑で語られることのなかったカモが復讐屋を始めるキッカケになった事件。善悪の屑でも出て来る同業者:朝食会(ブレックファストクラブ)と対立の様子が描かれる。より被害者側の葛藤、加害者側の心情を映し出す漫画になったように感じた。

外道の歌を100%楽しむためには前身作品である善悪の屑を読んでいないと難しいかもしれない。

個人的に外道の歌から読んでいたら面白さ半減で続刊を買わなかったかも。

衝撃的だった漫画「善悪の屑」ゆる〜い感想レビュー

2017.05.01

善悪の屑で登場するキャラが再び登場

まず少しネタバレになるがカモ、トラが対立することになる同業者:朝食会に善悪の屑で復讐の対象にされた教師が依頼をしてくる。この話なんか善悪の屑を読んで教師が何をしたかを知らないと感情移入ができないだろう。

他にもサイコパスである園田にスポットを当てた話もある。

これに関しては彼の異常性が際立っているが彼を有名にした事件の全容を知らないと、やはり面白さは半減してしまうように感じる。

3巻に関してもカモ、トラが復讐代行した人間の養子がカモ達に報復をしようとする。このパートも善悪の屑で少なかれ養子のママに当たる人物がどういったクズい行為をしていたか、手口を知っているからこそ楽しめる話になっている。

つまり、善悪の屑を読んだか、読まなかったで外道の歌の面白さが変わってくるのだ。

なので、外道の歌は話題性もある人気漫画だが外道の歌から読み始めるのではなく前身である善悪の屑から読むことを強く推奨したい。個人的にも善悪の屑と外道の歌を比べると善悪の屑の方が面白かった。

善悪の屑から引き続く安らぎの一時

つかの間の休息とでも言うのか、残虐、非道徳的なシーンの多かった善悪の屑にはカモ、トラ、菜々子達の人間味溢れるパートが存在していた。外道の歌でもそれは存在。

3巻では1話を使い、トラと菜々子のゲームシーン。カモのシュールなシーンなどが収録されている。癒されると言うか、この漫画の休憩時間みたいな感じでこのパートを楽しみにしている方もいるのではないだろうか。外道の歌でもそれを楽しめる。


外道の歌の着地点はわからないが菜々子の一家を破滅させた園田パートは終わらせて欲しい。善悪の屑で一度は距離を詰めたカモ、トラだったが後一歩のところで園田に逃げられている。取材と称して人間をいとも容易く破壊する園田。サイコパスに対してカモ達がどのような復讐劇を行うのか、外道の歌の一つの見所と感じている。

漫画「外道の歌」あらすじ・漫画情報

外道の歌

原作・著者渡邊ダイスケ
価格540円

書店も電子書籍も超話題の売れ筋コミック「善悪の屑」の第2部!法で裁けない屑には屑による直接制裁を!復讐代行人の一人「カモ」の過去が遂に明らかに!?残酷でも読み終えた後にスッキリする本当の「正義」の意味を問う問題作!